31階、地上100メートルからの景色を望むホテル日航大阪のクラブラウンジは、航空会社をルーツに持つブランドの背景に着想を得て、「空」をテーマにデザインしました。
ラウンジの中心には、間接照明を仕込んだブロンズのゲートが連なり、空間に奥行きとリズムをもたらします。やわらかく灯る光がフレームを縁取り、落ち着きの中に静かな高揚感を生み出します。
上質で品のある設えの中には、心斎橋という街が持つ華やぎをさりげなく織り込みました。提灯をイメージしたガラス照明は一つひとつ吹きガラスで丁寧に製作し、繊細に揺らぐ光が空間にあたたかな表情を添えています。
エレベーターホールからラウンジへと続く通路には、空に漂う雲の動きや現象を抽象化した特注カーペットをデザイン。歩みを進めるにつれ、ラウンジへと向かう期待感を高めます。
アートは、ブロンズパネルにハタノワタル氏による手すき和紙を貼り合わせた作品を各所に設えました。自然現象としての「雲」を多角的に表現し、EVホールでは上部に横から眺める雲、下部に上空から見下ろす雲を配置。エレベーターでの上昇体験と重なり合い、まるで雲の上へと導かれていくかのような構成としています。ラウンジでは、地上から空を見上げたときのやわらかな広がりを表現。和紙とブロンズという異素材の融合により、雲の儚さと力強さを静かに空間へ溶け込ませています。
所在地 |
大阪府大阪市 |
|---|---|
施主 |
ホテル日航大阪 |
インテリアデザイン |
藤井 崇司・中野 晴風 |
照明計画 |
BRANCH LIGHTING DESIGN |
特注照明 |
NEW LIGHT POTTRY |
和紙アート |
ハタノワタル |
施工 |
髙島屋スペースクリエイツ |
家具製作 |
MAKE AND SEE・市村商店 |
写真 |
河田 弘樹 |
竣工 |
2025年11月 |



















